糖尿病を患っていると足が臭くなる可能性が高まる

糖尿病だと足が臭くなる
足の臭いの原因は細菌や雑菌の繁殖によるもので、それを助長するのが汗や蒸れ、足の汚れといったものになります。

足の臭いを酷くする要因は様々あり、代表的なものにブーツや革靴、ストッキングなど通気性の悪いものを履く行為や水虫などなど多岐にわたりますが、実は糖尿病も足の臭いの原因になることはご存知ですか?

しかも糖尿病を患っている場合間接的に臭いに関わるものが複数あり、同条件で糖尿病ではない人に比べ確実に足の臭いは酷くなるはず。

なぜ糖尿病だと足の臭いが酷くなるのか?
その理由や原因について詳しく取り上げてみたいと思います。

糖尿病リスクを大きく高める肥満だから

肥満はそうでない人に比べ糖尿病のリスクを5倍に高めます。

実際男性で体重が100kg、女性で80kgを超えるような明らかな肥満体型の人は血糖値が高い場合が多く、私の知り合いにもそういった人が何人もいます。

本来糖尿病の疑いがある、もしくは糖尿病である場合しっかりとした食事制限と運動療法を行わなければなりません。しかし明らかな肥満で血糖値が高い人の多くはそれができずに太ったままの人が非常に多いのが実情です。

つまり糖尿病の人には肥満のままでいる人が多い傾向にあるといえます。

肥満の場合重い体を動かすためエネルギー消費が多くなり普通の人に比べ汗を多くかき、また足にも脂肪が付いているため靴の中はパンパンになりがちで通気性は最悪。

汗が足の臭いの直接的な原因ではないものの、太っている人の靴の中は高温多湿になりやすく細菌にとっては増殖しやすい環境になってしまうのです。

糖代謝が悪いとケトン体が増える

糖尿病という病気は膵臓から分泌されるインスリンの量が少ない、またはインスリンの感受性が悪いことによって血液中の糖を細胞内に取り込みにくい状態に陥っており、それによって血糖値が高くなってしまう病気です。

糖は体の重要なエネルギー源であるため、細胞内に糖が取り込まれない状況になると体は脂肪を分解しエネルギーを確保しようとしますが、その過程で生み出されるのが「ケトン体」です。

このケトン体は血中に移行し独特の「甘酸っぱい」「酸っぱい」臭いを発生させます。これは一般的に体臭の原因とされていますが、それは全身に及ぶため当然足の臭いにも影響が及ぶことになります。

ちなみに「ケトン臭」とも呼ばれるこの臭いは糖尿病の人のみならず、ダイエットなどにより炭水化物などの糖質を制限している人にも見られます。

糖尿病によって血流や免疫力が落ちている

糖尿病により高血糖にさらされる血管では傷が付きやすく、そこにLDLコレステロールやマクロファージの死骸などが蓄積し血管の内壁が狭くなる動脈硬化を起こします。

その状態では血管は詰まりやすくなり、末端の毛細血管に血が行き渡らなくなり、それが様々な合併症を起こす…それが糖尿病の恐ろしさの所以となっています。

糖尿病の合併症においてもっとも早くに出る傾向にある「糖尿病性神経障害」が足に顕著に現れるのは、そもそも足が心臓からもっとも離れ血流が悪くなりやすい場所だからです。

糖尿病になり足への血流が悪くなると栄養や酸素が行き渡りにくくなり、白血球や血小板といった体の防御反応が弱まってくるとともに、全身の血流も悪くなるため免疫力自体が低下します。

体の免疫力が落ちると細菌や雑菌が繁殖しやすくなりますし、足の臭いに明らかな悪影響を与える「水虫」にもかかりやすくなります。

臭いの要因となる細菌の繁殖のみならず、水虫の原因となる白癬菌の増殖も助長してしまう…それが糖尿病なのです。

糖尿病はできるだけ早期の治療を

足の臭いのみならず全身の体臭にも影響を及ぼす糖尿病ですが、現代医学ではこれを完治させることは難しいと言わざるを得ず、いかに進行させないか、糖尿病を予防するかが何より重要になってきます。

そのためにはまず肥満に繋がるような生活習慣や食生活を改めることが大事で、糖尿病でないひとにとっては予防という意味でこれがもっとも有効な手段になるはずです。

すでに糖尿病を患っている人も生活習慣の改善は喫緊の課題で、バランスの取れた食事とカロリー制限、運動療法をしっかり取り入れれば血糖値はおのずと改善してきます。

糖尿病の恐ろしさから考えれば、それに伴う足の臭いなど微々たる問題ですが、足の臭いをきっかけに糖尿病の改善や予防への意識が高まるならこれに越したことはありません。

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